レポート | 投稿日: 2016.06.07

親子で考える海岸防災林再生プラン活動会~ジオラマづくり活動と海岸林学習会~を2月21日に開催しました。

海岸林の普及啓発を広く進める上で、次世代を担う被災地域の子どもたちに海岸林に興味を持ってもらい、将来活動に参加してもらうことを目的に、自ら海岸林を考える親子参加型のイベントを宮城県森林インストラクター協会と共催で2月21日(日)宮城県県民の森青少年の森にて開催しました。昼を挟んでの長丁場です。親御さんたちにも参加してもらうイベントを行うことにより、その普及啓発効果も大きいものと期待しています。

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まずは子ども向け寸劇でスタート

海岸林の必要性とその造成の苦労を理解してもらうことを目的とした協会員による寸劇を鑑賞しました。

海辺で、お爺さんとお婆さんが毎年野菜作りをしていますが、潮風を運んでくる「しおかぜぼうふ~ん」が現れ、野菜を枯らしてしまいます。「しおかぜぼうふ~ん」は、舞台狭しと暴れまわり、本物の塩を客席に撒き散らして、潮風が野菜を枯らしてしまうことを子どもたちに伝えます。お爺さんとお婆さんが困っていると、突然神様が現れ、野菜を守るために「松を植えなさい」と言います。お爺さんとお婆さんは、仲間に手伝ってもらいながら松を植えますが、また「しおかぜぼうふ~ん」が現れて松を枯らそうします。そこへジャングルの王者が現れて、「しおかぜぼうふ~ん」と戦います。二人が戦っている間に松は大きくなり、立派な「まつなえくん」になります。ジャングルの王者は負けてしまいますが、今度は「まつなえくん」が「しおかぜぼうふ~ん」と戦い、勝利します。子どもたちは、大きな声で「まつなえ君」を応援してくれたので、海岸に松を植えることの大切さを理解してくれたと思います。

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コメント:協会会員が創意工夫で準備した衣装、小道具をフル活用して、出演者は童心に帰って、元気と気合を込めて演じた舞台でした。一応台本はありますが、話の筋書きだけで台詞は殆どありません。寸劇の始まる前に打合せをしますが、殆どアドリブとなります。数多くのNPOなどの団体が、こうしたことにチャレンジしていくことを期待したいところです。

(国土緑化推進機構で、台本と模範演技を整理して「海岸林再生Naviに掲載することも考えています。)

大きな宮城県沿岸のジオラマに海岸林を再生

予め協会が準備したジオラマ土台に合わせて、子どもたちが粘土や色つきスポンジ、つまようじ、魚模型などの材料から製作した樹木、魚、建物などを載せて、仙台の海岸林と豊かな海、復興した街が創造されました。

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紙芝居で学ぶ海岸林あれこれ

ランチタイムが終了してからは、国土緑化推進機構担当者が紙芝居風「海岸林ものがたり」を披露しました。内容としては、海岸林の必要性、被災後の復興再生の状況、市民、住民、団体参加の再生活動参加の呼びかけなど幅広いものです。また、参加している親世代を意識して、パイオニア樹種のマツの特性や地域との係わりなどについて、京都東山のマツが減少した背景などの事例を交えて話をしていき、親子共々興味深く聞いていただけたと思っています。

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紙芝居で海岸林を熱心に勉強した後は、「まつなえくん」と「しおかぜぼうふ~ん」も参加して餅まきを楽しみました。この時の子どもたちの目は最も輝いていました。

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最後に自分用の海岸林ジオラマづくりに1からチャレンジ

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ジオラマづくりの材料は写真のように多種多様で、これだけあれば子どもたちの想像力が如何なく発揮できる環境です。思い思いに必要な資材を持って来て、親子の協働作業で自分用の海岸林ジオラマ作成に着手しました。

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それぞれが黙々と作業して、1時間で自分だけの海岸林のある沿岸の風景を作り上げ、持ち帰りました。

参加者は「かいがんりんキッズ」バッジと手帳をもらってご機嫌でした。

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今回は海岸林再生の模擬作業でしたが、次回は実際に海岸林植樹を行うので、今回参加の親子が植樹にチャレンジしてくれると思います。