レポート | 投稿日: 2016.01.13

12月9日~11日 エコプロダクツ2015で海岸林復興関係の展示~日本最大級の環境展示会~

12月9日~11日の3日間にわたり、東京ビッグサイトで「エコプロダクツ2015」が開催され、来場者数は昨年より7千人以上多い16.9万人にのぼりました。この展示会の「森林からはじまるエコライフ展2015」のエリア内に、「東北復興と海岸林再生(国土緑化推進機構・緑の募金)」のコーナーを設け、宮城県南部の沿岸地域の海岸林再生プランのジオラマ、宮城県で生産した抵抗性クロマツの実物、関連パネルの展示等をしました。このジオラマは平成27年3月に宮城県内の小学生が、こんな緑や海岸林を再生したいとの思いを込めて制作したものです。

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来場者は多様な方々で、環境学習に来た小学生の団体、環境学習に来ている親子、東北に関わりのある企業の方、海岸林再生に取り組むNPO、首都圏の港エリアに海岸林の風景を再生に取組むことを検討している方など多くの方と交流を図られ、東北海岸林の状況についての理解を深めていただくとともに、復興に向けての意見交換もでき有意義な3日間でした。

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特にジオラマを見て駆け寄り眺めたり、こっそりと触れたりする子どもたちが多く大人気でした。

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都内の小学生のグループ

  • ノートを片手にグループ学習に来た都内小学5年生は、このジオラマは東京湾ですか?(展示してあるクロマツを見て)なぜマツを植えるのか?、海岸林はなぜ必要なのか?と矢継ぎ早に質問をし、説明を聞いた上で、グループ内で反復学習し、納得するまで質問をしてきました。特に海岸ではマツが適木とのことだが、その弱点などにも質問が及んだ時には、子供たちの思考能力の高さに驚きました。

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  • 一方で、東日本大震災は知っているが、仙台空港などを津波が襲い、仙台近郊の石油タンクが炎上し黒煙を上げたていたことなど、個別の事象については知らないとのことであった。海岸林を襲う津波の写真を見て、改めて津波や自然の力を感じていたようであった。

コメント:
小学生らしくハキハキと質問してくれましたが、子どもたちにとっては、東北の震災復興は遠いところの出来事であり、身近なものと感じている人は少ない。僕たち・私たちにも何かできるか、何をしたら東北の人たちが喜ぶか、こちらから提案することが重要であるとも思えましたが、その具体策を考えていきたいと思いました。また説明の仕方にも工夫がいると反省しました。

親子の来場者

  • 東北復興の状況はニュースで把握している程度だが、未だ仮設住宅住まいしていて苦労も多いと思っている。子どもとも報道番組見ながら、色々と話合うようにしている。

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  • 家族で毎年夏には旅行に行くが、震災以降東北には足を踏み入れていない。募金などでの協力は理解したが、他に何か提案するものはありますかとの質問を受けました。観光旅行で現地に行き、地元の話を聞くことも大きな支援になりますと答え、海岸林再生活動をしている地区や宿などを紹介しました。

コメント:
東北復興などに関心はあるが、具体の行動をしていない方は多くいました。また、毎年国内の旅をするが、震災以降に東北の沿岸には行っていないと発言する来場者も多かったです。被災地と繋がり、心を共有する手段、情報源は多々あり発信されていますが、まだまだ首都圏と東北をつなげる手法については工夫の余地があるような気がします。

企業の方々

  • 大手企業でもないので、これまでも寄付等の活動にとどまっていたが、ビジネスで東北関連の事業も増えてきたので、少し踏み込んで何か貢献できることはないかと模索しているところ。→国土緑化推進機構側からは、首都圏の企業と協働して活動可能なNPOを紹介しました。また、必要な経費等について説明し、検討方お願いをしました。
  • 千葉県九十九里等の海岸林の植栽をしてきた。海岸の斜面上にケヤキ等の広葉樹もあったので、それを植えたりした。5年に1回程度の暴風の際に枯れたりした。暴風で飛散した砂で、葉・芽が傷つくこともあると思っている。また、秋植え、不良な苗木も枯損の確率を高めると思うとのコメントをいただきました。
  • 環境関係の企業の生物系の技術者は、海岸林の前浜砂丘の植生安定について、関心あるとのこと。今、植栽試験をしているが、適正な草本の選定が重要であると強調していました。この努力がビジネスチャンスにつながる目途は今のところ立たないが、試験を継続していきたいと語っていました。

首都圏で港関係の仕事している方

  • 海岸林の再生に関心あるとのこと。事業所構える港に観光船も寄港するが、港はコンクリートの岸壁と、クレーン、倉庫群の殺風景なもの。この一角に白砂青松の風景があれば、もっと魅力ある町にもなると思っている。何年先に動き出すかもわからないが、今日はたまたまよい機会もらったので海岸林の再生のことを勉強することができた。

 

※東北復興募金の協力のお礼

展示箇所に募金箱を設置いたしましたが、皆様の温かいお心遣いで16,295円の募金が集まりました。海岸林再生などの東北復興事業に大切に使わせていただきます。ありがとうございました。