レポート | 投稿日: 2015.11.17

10月26日(月)に開催した 東北復興 企業・NPO等の参加による「海岸防災林再生活動」説明会2015 の報告

企業のほか多くのNPOが参加

この説明会は、国有林、県有林等の海岸防災林における民間参画による植栽活動の 枠組みや公募スケジュールの周知、団体間の情報交換等を目的として開催しました。
主催者側を代表して、梶谷 国土緑化推進機構専務の挨拶で説明会がスタートしました。

1026_01

来賓挨拶では、今泉 林野庁 山村振興・緑化推進室長から、企業・NPOと被災地の地元住民などが一緒になって海岸林植栽やその後の保育管理の活動にも積極的に取組まれることを祈念していますと参加者への期待を述べられました。

1026_02

第1部<セミナー>

「海岸防災林の再生に携わるにあたって知っておきたいこと-海岸防災林の基礎知識-」のテーマで、国立研究開発法人 森林総合研究所 坂本知己氏から講演いただきました。
海岸林再生に携わる方々に伝えたいとの観点から、全国の海岸林の写真や資料を駆使して、海岸林の造成の歴史、海岸林の役割機能、海岸林の再生に当たって注意すべきことなどについて報告がありました。

この中で、
①海岸林はクロマツが多いが、これは、厳しい海岸環境条件下において、クロマツが適した樹種であること、これまでも他の樹種も植栽したが結果としてクロマツが残ったということで、松くい虫の問題も加味してもクロマツは捨てきれない。
②また、林帯幅のある海岸林において、ゴルフ場やその他の施設が設置されても、施設所有者が海岸林の存在によって当該施設が保全されるなどその重要性を理解して、海岸林の保全管理が適切に実施されるのであれば、これも1つの海岸林の利用方法であるとのことでした。

海岸林再生は植えてから維持管理までの末永いお付き合いをお願いされて終了しました。

1026_03

第2部<説明会>

①「海岸防災林再生等復興支援事業の説明」を国土緑化推進機構 荒井より説明しました。支援事業の内容、これまでの取組、マッチングに向けての情報提供のお願い、企業・NPOへの要望事項、福島県公募の公表をしたことなどについて説明しました。

②「海岸防災林再生の考え方、再生事業の現状と今後の見通しについて」
林野庁 治山課 水野明氏からは、東日本大震災のよる海岸林被害状況、再生の基本方針、復旧状況等について説明がなされました。

③「国有林における協定方式による海岸防災林再生活動への参加団体募集について」
林野庁 経営企画課 山之内氏から、国有林における協定方式による民間参加の活動状況、協定の内容・仕組み、現在公募している福島県相馬市及び宮城県東松島市の公募内容とスケジュール等について説明がなされました。

④「宮城県の海岸防災林の再生復興の状況と民間参画の仕組と協力のお願い」と題して、宮城県森林整備課長 髙橋壯輔氏から、宮城県の森林、林業、木材産業の被災状況と復興プラン、海岸防災林の復旧状況等の説明と今後積極的に民間参加を進めていきたい旨の説明がありました。

1026_07

これを受けて、後半は同森林整備課 志野氏から「みやぎ海岸林再生みんなの森づくり活動」の趣旨を含め説明がなされました。この中で公募方式と申出方式があり、後者は、NPO、企業等において海岸林再生の活動時期、規模、資金等の確保等具体の構想があれば県が個別に協定締結の可能性の有無も含めて相談にのるとのことでした。

1026_04

⑤「活動へ参加する都市部企業・NPO等をサポートする地元団体の紹介」
特定非営利活動法人 宮城県森林インストラクター協会 木村健太郎氏からは、協会の活動状況、都会の企業、NPOとの海岸林再生活動の協働、連携に当たり、植栽等のほか子たちを交えた植樹式等各種イベントの具体の提案がなされました。

1026_05

⑥ 質疑応答に時間も少なくなりましたが
海岸林の植栽木の成長に合せた間伐等の密度管理、クロマツ林下層における広葉樹の育成等専門的な質疑応答がありました。

ポスター・パネル展示

限られたスペースでしたが、7団体が展示して参加者との意見交換がなされていました。

1026_06