レポート | 投稿日: 2014.07.15

5月14日、岩手県宮古市田老地区で、県内初の海岸林再生記念植樹が開催されました。

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東日本大震災の津波により大きな被害を受けた岩手県宮古市田老字摂待(せったい)の県有防潮林で、岩手県において初めての海岸防潮林再生記念植樹が5月14日に行われました。植樹には、地元の小学校の児童や岩手県内から駆けつけたボランティアの皆さんなど約300人が参加。特に、震災後の交流が続く鳥取県内でドングリを育てた児童たちも参加し、大きな森が再生することを願いながら、地元の方々と一緒に苗木を植えていました。

摂待川河口部分にはクロマツが植えられてきましたが、地震津波により地盤の沈下、土壌の流失がみられたため、県は約2メートルの盛土、防風柵設置など植生基盤造成工事を進めてきました。この日の植樹では、摂待川右岸の約0.3haに、山口県から寄贈された抵抗性クロマツ800本のほか、鳥取県や「緑のバトン運動」から寄贈されたコナラなどの広葉樹、岩手県内産のヤマザクラなど、合わせて1530本を植樹しました。

開会式では、岩手県緑化推進委員会の本田敏秋理事長が「仮設住宅に住みながらも復興に向けて活動される姿が県内の随所で見られます。この植樹を本県の防潮林再生に向けた第一歩とし、今後さらに進めていきたい」と挨拶。

達増拓也岩手県知事、山本正徳宮古市長、平井伸治鳥取県知事が挨拶した後、苗木の受領が行われました。2013年以降、被災3県からドングリを預かって里帰りさせる「とうほくとっとり・森の里親プロジェクト」に取り組んできた鳥取県の米子市立車尾(くずも)小学校、南部町立会見(あいみ)第二小学校の児童は、「鳥取で育てた苗木が東北の地で大きくなり、未来の東北地方を守る防潮林になってくれると嬉しい」「皆さんから預かった希望の種子を、真心こめて、みんなで育ててきました。これからも震災復興を願う気持ちを忘れません」と挨拶し、地元・田老第三小学校児童に苗木を手渡しました。

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児童たちはスコップで穴を掘り、植えた苗の根元に土を掛け、肥料を与えながら苗木を丁寧に植えていました。

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岩手県森林整備課によると、県や市町村が所有する三陸沿岸の防潮林は計27カ所で、そのうち26カ所が被災。道路用地などに利用される場所を除く20カ所を、5年かけて再生する計画とのことです。