海岸林と地域の暮らし

波打ち際で海から吹きつける潮風や砂を防ぎ、高潮を軽減する海岸防災林。平地が少ない日本において、海岸近くに人が住まい、農地を拓いて作物を育て、産業を興してきた歴史は、先人たちの手で育てられた海岸防災林に守られてきたとも言えます。

東日本大震災で海岸防災林が大きな被害を受けましたが、改めてその存在が地域の暮らしや生業と密接に関わっていたことに気づいた方も多いのではないでしょうか。

海岸林の再生を通して、森の恵みを活かした暮らしや生業、木の文化を見直す動きが、東北の各地に見られます。「海岸林と地域の暮らし」の連載では、地域に根ざして活動する方々の表情を通して、これから始まる海岸林と地域の新たな歴史、そして時間の経過とともに積み上げられる「人の暮らしと海岸林の関係」をつづっていきます。